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会長/社長の対談


高木章

二代目/取締役会長

高木章

  • 1. 先代から継いだときの想いと歩み

    • 先代(創業者)から会社を引き継いだ当時、
      どのような想いがありましたか?

      2000年6月に先代社長が他界し、私が二代目として会社を引き継ぎました。当時すでに「今後、建設需要は縮小していく」と言われており、そうした時代背景を踏まえ、私は量的な拡大を目指すのではなく、質的な成長に重きを置くべきだと考えていました。具体的には、財務体質の健全化、商品品質の向上、地域への貢献、お客様の満足度の向上といった質的な規模を充実・拡大させることで、“町で一番評価される企業”を目指すというビジョンを掲げてきました。

    • 継いだ当時、会社はどのような状況でしたか?
      また、どんな課題がありましたか?

      完工高としては、過去には最大で約16億円に達した時期もありましたが、全体的には減少傾向にありました。私が会社を引き継いだ当時の完工高は約11億円で、社内には明確な仕組みや取り決めがほとんどなく、課題が山積している状態でした。
      そこで私は、問題が発生するたびにその都度ルールを整備し、社員への通達を繰り返すことで少しずつ仕組み化を進めていきました。
      また、ちょうどその頃から建設業界でも品質管理の国際規格である ISO9000シリーズ を導入する企業が増え始めており、当社もそれに追随し、ISO9000の認証取得を目指して取り組みを開始しました。

    • 自身が社長として掲げた方針や、
      大切にしてきた価値観は何ですか?

      ISO9000の認証取得に取り組む中で、まずは現状の業務を見直し、部門ごとにフロー図を作成するなど、様々な業務のルール化を進めました。
      この取組みの基本方針としては、ISO9000を通じて「お客様満足の向上」を第一に掲げるとともに、ミス・ロス・ムダを排除し、コスト削減と品質向上の両立を目指すものでした。
      また、2014年の第49期からは、「経営指針書」の刊行を開始し、
      ・思想(理念)
      ・目標(ビジョン)
      ・取組姿勢(社是)
      という3本の柱を軸に、会社の未来像を明確にしながら、全社一丸となって経営に取り組んできました。

  • 2. 高木建設としての地域との関わり

    • 地域密着の建設会社として、
      どんな想いでお客様と接してきましたか?

      会社を引き継いで3年目頃、高木建設の協力会の皆様と共に、地域貢献と認知度の向上を目的として「建築屋さんのガレージ・フリーマーケット」というイベントを開催しました。
      当日は、OBのお客様や地域の方々に多数ご来場いただき、収益金は地元の社会福祉協議会へ寄付させていただきました。
      やはり、会社は地域の皆様に支えられてこそ成り立つものであり、私たちは地域密着型企業として継続してこられたのだと感じています。
      だからこそ、これからも地域の皆様に気軽にご相談いただける“まちの建築屋”でありたいという想いを大切にしています。

    • 長年にわたって信頼され続けている理由は、
      どこにあると感じますか?

      当社の理念である「守り続け共に分かつ」には、お客様の豊かで幸せな生活を永く守り続けることこそが、究極のサービスであるという想いが込められています。また、当社・協力企業様・お客様の三者が、豊かさや幸せを分かち合える“トリプルウィン”の関係性を築いていきたいという願いも含まれています。この理念が長年にわたり皆様に支持され、共感いただけたことが、今日までの当社の歩みにつながっていると感じています。

  • 3. 最初の出会い(TOP面談)

    • なぜ善匠というグループとの提携を決められたのでしょうか?

      展望や東海地区NO,1を目指すといった野望に乗って、高木建設を必ず発展させてもらえると考えたからです。

    • 「経営を引き継ぐ」ということについて、どんな想いがありましたか?

      一番は高木建設の理念「守り続け共に分かつ」を具現化していくと言うことです。

    • 新社長(前田)に期待すること、託したビジョンを教えてください。

      会社の理念とそれを具現化する為の企業目標・・・
      「我が社は継続的に質的規模の向上を図り、町一番の評価を頂ける企業を目指します。」であると考えています。
      今後、多治見市の拠点が出来ることを皮切りに、岐阜県東濃圏域でNO,1の会社にして頂けると信じています。

  • 4. 社長から会長へ、そして未来へ

    • 会長としての立場で、
      今後どのように関わっていきたいと考えていますか?

      会社の発展していく様を見守っていきたいと考えていますが、今まで頂いた多くのご縁のOB様との関係性や業界内での高木建設の立ち位置なども変わることのないようフォーローして行ければと思います。

    • 新しい高木建設がこれから歩んでいく上で、
      守ってほしいもの・変えてほしいものは何ですか?

      守って欲しいことは、常にお客様の立場にたって物事を考えていく顧客第一主義です。
      変えて欲しいことは、現状維持ではなく自身も会社も発展的にしていけるように現状打破な考え方で前進して頂けるようにと思います。

    • 若い世代の社員や地域の方々に伝えたいことはありますか?

      若い社員さんには、「善匠」丹羽社長の自信に満ちた前向きな姿勢のように、今に甘んじることなく高みを目指す精神を培って頂きたいと思います。また、地域の方々には、今後の高木建設がより一層地域に根差し、必要不可欠な会社であり続けられるようお約束出来ればという想いです。

    • 最後に、今まで支えてくださったすべての方々へ、
      メッセージをお願いします。

      当社は私の生まれた1962年に大工職からスタートした先代が創業し、創業63年という長きに渡り地域の皆様に支えられてきた会社です。今後は大工職からスタートした丹羽社長率いる「善匠グループ」の一員として、より一層最強の発展が遂げられると信じて疑いません。今後とも「いい家つくる」を合言葉に地域の皆様の幸せの一端を担える企業として100周年を迎えられるよう邁進していけると考えていますので、より一層のご支持とご愛顧を賜りますよう宜しくお願い申し上げます。


高木章

三代目/代表取締役

前田裕弘

  • 1. バトンを受け継ぐ立場としての決意

    • 長い歴史を持つ会社の社長に就任するにあたって、
      どのような想いがありましたか?

      高木会長が築かれてきた“地域に根ざした信頼”という財産を、私が次代へ繋いでいく。これは大きな責任ですが、同時に大きな誇りでもあります。私もまたクロス職人からスタートし現場を経験してきた身ですので、「まちの建築屋」としての在り方は、自分の原点と深く重なります。

    • 会長からのバトンをどう受け止めていますか?

      会長から託された理念「守り続け共に分かつ」
      価値観とも重なる部分です。これからはこの理念を“進化させながら具現化”していきたいと考えています。地域のお客様、協力会社様、高木建設が三方よしでつながる関係性を高めていきます。お客様の満足度の向上といった質的な規模を充実・拡大させ「東濃地域で一番評価される企業」創業100年企業目指します。

  • 2. これからのビジョンと挑戦

    • 社長として、これからの高木建設を
      どのような会社にしていきたいと考えていますか?

      岐阜県東濃エリアでNo.1の住宅会社になる
      目指す理由、それは単なる数字やシェアの話ではなく、「善の循環」を生み出すためです。良い家をつくることで、お客様の暮らしが豊かになり、笑顔が増え、地域に喜ばれる。そこに誇りを持った社員がいて、協力会社様とも良好な関係が生まれる。そうした“善の連鎖”が広がっていくことこそ、私たちが目指す姿です。そのために、高木建設では「デザイン性の高い家づくり」にこだわります。
      ここで言う“デザイン性”とは、単に見た目のおしゃれさだけでなく、
      1つ目は「お客様一人ひとりの暮らし方に寄り添った設計」であること、
      2つ目は「おしゃれで、なんか落ち着く」と感じられるような居心地の良さです。

      そんな家づくりに、社員一人ひとりがやりがいと誇りを持って関わることで、
      お客様の満足と笑顔が生まれ、地域にとって「なくてはならない建築会社」へと進化していけると信じています。

    • 地域やお客様に対して、
      どのような価値を提供していきたいですか?

      unieを通して、『暮らしの輪郭を描く。』
      誰とも違う個性、自分らしさを大切にするあなたのための住まい。
      いつでもどこかに家族とのつながりを感じる住まい。心地よく、自分らしさをまといながら、ゆるやかで穏やかなライフスタイル。

    • 若手社員や次世代の育成において大切にしたいことは?

      本気で家づくりに取り組む
      私は、「本気で家づくりに取り組む」ことこそが、仕事を心から楽しむための秘訣だと信じています。なぜ本気じゃないといけないのか?――それは、お客様にとって家づくりは人生で一度あるかないかの大きな決断だからです。だから私たちも、人生の覚悟をもって向き合うべきだと思っています。本気でお客様に寄り添い、本気で考え、本気で家づくりに取り組む。その結果、お客様の笑顔や「ありがとう」の言葉をいただける。そんな瞬間に出会えるからこそ、私たちの仕事には、やりがいがあります。
      そしてそのやりがいこそが、人生の充実に直結すると確信しています。

      仕事が楽しくないと、週5日間がつらいまま過ぎてしまう。
      でも、仕事が楽しくなれば、人生の大半が豊かになる。だから私は、365日を楽しむ人生を送るために、まず“仕事を本気で楽しめるような家づくり”をしてほしいと社員に伝えたいんです。

    • 高木建設の「らしさ」を守りつつ、
      変えていきたいことはありますか?

      高木建設には、「地域のお客様に寄り添い、誠実に向き合う」という、長年培われてきた温かい文化があります。
      これこそが、高木建設らしさであり、私が最も大切にしたい部分です。
      一方で、時代は確実に変化しています。お客様の価値観、働き方、技術、どれも少しずつ、でも確実に進化している。
      その変化に背を向けず、「0.5歩先」を見据えて行動できる組織へとアップデートしていくことが、これからの高木建設には求められていると感じています。守るべきは「“心”と“信頼”」、変えていくべきは「“やり方”と“意識”」今までの良さを土台にしながら、社員一人ひとりが「もう0.5歩だけ先を見て考える」ことができる会社にしていきたいです。高木建設の“らしさ”を守りながらも、時代に合わせて0.5歩先を見据え、変化を恐れず挑戦していく。そうした0.5歩ずつの前進の積み重ねが、高木建設を“100年企業”へと導く確かな礎になると信じています。

  • 3. 社外・社内へのメッセージ

    • 高木建設が目指す未来について、
      社外の方に伝えたいことは?

      私たち高木建設は、「守り続け共に分かつ」という理念を軸に、お客様の暮らしに真摯に寄り添い、地域にとって「なくてはならない存在」であり続けることを目指しています。お客様一人ひとりの想いに寄り添い、心地よさと美しさを兼ね備えた「本当に暮らしやすい家」を届けること。そして、家を建てたあとも、暮らしを支え続けるパートナーでありたいと考えています。
      unieブランドの設計力・提案力を活かしながら、高木建設の「らしさ」=施工力を大切にし、地域に深く根を張りながら、新しい価値を創造していきます。今後の私たちの挑戦に、ぜひご期待ください。

    • 社員の皆さんに向けて、
      これから共に目指したい姿や想いを教えてください。

      私はいつも、「本気で家づくりに向き合おう」と伝えています。
      なぜなら、本気でお客様に向き合った先にしか、心からのやりがいや楽しさは生まれないと信じているからです。
      私たちの仕事は、お客様の人生の節目に寄り添い、未来をカタチにする尊い仕事です。本気で取り組んだその先に、「ありがとう」「あなたに頼んでよかった」という言葉があり、それが自分自身の人生をも豊かにしてくれます。そして、会社は人生の多くの時間を過ごす場所です。
      だからこそ、皆が誇りを持ち、心から仕事を楽しめるチームを一緒に創っていきたい。
      高木建設の未来は、私一人でつくるものではありません。全員で目線を「0.5歩先を見据え、変化を恐れず挑戦していく。」に合わせて、“100年企業”をともに目指しましょう。

    • 最後に、会長に一言メッセージをお願いします。

      会長がこれまで築いてこられた信頼と実績、そして「高木建設らしさ」を、しっかりと次の世代へと繋いでまいります。理念や文化は引き継ぎながら、時代に合わせて進化を重ね、岐阜県東濃エリアでNo.1の住宅会社へ。そしてその先には、100年企業として地域とともにあり続ける未来を描いています。これからもその歩みを、ぜひ近くで見守っていただければ嬉しく思います。本当に、ありがとうございます。